【戦争をさせない総がかり行動】

掲載日:2022.03.19

戦争をさせない北海道委員会は札幌市内で、ロシア軍のウクライナからの撤退を求める総がかり行動を行い、市民数百名か集まりました。

 

 

 

 

 

 

北海道平和運動フォーラムの佐藤代表(道本部副執行委員長)「こうした街頭の行動は2020年9月19日以来。ロシア軍によりウクライナの市民は甚大な被害を受けており、直ちに止めなければならない。ロシア軍の侵攻により日本でも防御態勢などの議論がされているが、必要なことは武力を強化することではなく、戦争にならないための努力、外交の重要性」

室蘭工業大学・清末教授「ロシア軍の軍事侵攻は明確な国際法違反。ウクライナの市民と、ロシア国内で弾圧を受けながらも戦争反対の声をあげる市民に連帯したい。日本でも台湾有事に対して軍事同盟強化の論調があるが、断固反対する。今後、停戦が合意に至ってもそこで終わりではない。ウクライナの復興支援、市民が受けた心のケアが必要。恐怖は、戦争期間の何倍もの間、人々の心を蝕む。そしてウクライナだけではなく、世界中で人権が侵されていることに目を背けてはならない。アフガニスタンで武力による政変が起こってからまだ半年。今、日本にアフガニスタンの市民の人権が侵されていることに向き合っている人が何人いるだろうか」

北星学園大学・教授「プーチンは20世紀の亡霊。第二次世界大戦は軍事同盟が引き金となった。今回のロシアも、新ロシア派のためという、集団的自衛権を持ち出して侵攻を開始した。この反省から国連による集団的安全保障ができたはずであり、集団的自衛権による悲劇を何度繰り返すつもりか。核兵器をちらつかせて威圧したが、核兵器はお互いを廃物とするもの。日本でも核共有の議論があるが、あってはならない。憲法9条は時の政府の解釈がどうあれ、集団的自衛権を禁止している。21世紀を20世紀にしないため、われわれは責任を持って声をあげなければならない」

教員・更科さん「安保法案の時から街頭に立って訴えるようになった。私一人にできることは何もないと思っていたが、黙っていられないという気持ちからデモに参加するようになり、私と似たような人たちが集って全国で何万もの声となった。今、ロシアでは戦争に反対の声をあげると即逮捕されてしまうが、勇気ある市民が声をあげている。その人たちに、世界はあなたがたのことを見ているよ、と伝えたい。そして、誰かの耳に届くように声をあげ続けることは誰にでもできることであり、一緒に行動することを呼びかけ続けたい」

元札幌市長・上田弁護士「くり返し報道されている子どもが泣き叫ぶウクライナの現状。それが戦争。この戦争を誰が止められるのか?それは市民に他ならない。この戦争を止められるのはロシアの市民だが、情報が統制されインターネットも封鎖されてしまっている。また、プーチンは原発を占拠するという暴挙にも出た。核ミサイルを使わなくとも、それに匹敵する被害を出してしまうのが原発。今、泊に通常のミサイルが撃ち込まれるだけでどうなるのかを想像してほしい。原発を止めるのも戦争を止めるのも市民だけ。弾圧のなかにあって声をあげ続けるロシアの市民に連帯して私たちも声をあげ、ウクライナの市民のためにカンパに協力してほしい」