働く人が生き生きとする社会を構築しよう=2015年連合北海道新年交礼会

掲載日:2015.01.07

1月7日、札幌市・京王プラザホテルで2015年連合北海道新年交礼会が開かれ、450人が参加した。

工藤連合北海道会長は、はじめに「2015年が健康で実りの多い年になるように願うとともに、これまでの運動に感謝申し上げる」と述べた。

昨年末に行われた、衆議院選挙について「総括は改めて行うが、推せんした各候補の獲得票数を見ても、みなさんの協力と努力の成果が出た結果だ。連合は、民主党応援団の役割を果たしながら、政権交代可能な政治の実現を今後も追求する。知事候補の擁立はもう少し時間がほしい。『道政奪還』『現職4選阻止』『生活者・働くものの立場に立った地方行政の確立』にむけ全力をあげる」と述べた。

また、「安倍首相は年頭所感で、『今年は終戦から70年の節目の年』と述べた。安全保障法制を力づくで改正し、日本を戦争のできる国づくりに仕立て上げると聞こえてならない。平和・民主主義・基本的人権の尊重など、過去の反省から生み出された戦後日本が築いてきた、国としての精神を確実に次世代に伝えることが今を生きる私たちの責務。日本は、近隣諸国や他国に誤解のないリーダーシップを発揮するときだ。連合はそのために、必要な役割を果たしていかなければならない。今後、『安倍ハラスメント』に拍車がかかる。私たちを犠牲にする、『労働者派遣法改悪』や『残業第ゼロ』、『解雇の金銭解決』は、衆・参の議席を見ると、残念ながら数の力では私たちの主張はとおりづらくなるが、働くものの声を結集し、安倍政権に対峙する運動の構築が必要だ」と強調した。

2015春季生活闘争について「昨年以上に重要なたたかいだ」としたうえで、「底上げ、底支え、格差是正のためのたたかいと位置づけ、『賃上げ』『労働時間短縮』『政策制度』の3本柱を掲げ、全力で取り組む」と述べた。さらに、「デフレの脱却には、内需の6割を占める個人消費を増やすめ、安定的な賃金上昇が必要だ。また、非正規労働者や中小企業の仲間の底上げ・底支え、格差改善も重要な課題。人間らしい、働きがいのある、ワークライフバランスの実現と総実労働時間の縮減にむけて取り組を進める」と述べ、最後に、「働く人が生き生きとする社会を、ともに構築していこう」と述べあいさつした。

 

来賓として、民主党代表の横路孝弘衆議院議員は「昨年の衆議院選挙では、力を尽くして支援いただき5人が当選した。他の候補者も接戦で、次の展望も見いだせた。これまでの支援に感謝申し上げる。4月の統一選、春闘の成功にむけともに頑張る」と述べた。また、「安倍政権の新しい政策がスタートするが、一体何を考えているかよく分からない点が多々ある。昨年の天皇誕生日に、天皇は平和で『健全な国家』として他国と支え合っていかなければならないと発言した。『健全な国家』とは、アベノミクスの成長戦略にある、原発輸出や武器輸出、カジノの誘致ではない。武器の輸出は、軍事産業に補助金を出し、武器を買う国にお金がない場合は融資することなどを、いま政策展開している。日本は戦後70年間、平和国家を歩み世界から認められていた。武器輸出は、国家自身が紛争に拍車かけることにしかならない。安倍政権の政策は『健全な国家』の道ではない」と批判した。

最後に、「統一選のあとは集団的自衛権に関する、自衛隊法や周辺事態法などの法案が出てくる。選挙で安倍首相は、この道しかないといったが、物価が上がり続けている。賃金が物価より上がればいいが、そうはなっていない。生活は厳しくなって二極化がより進んでしまう。知事候補者は決まっていないが、統一選で多くの道議・市町村長・市町村議を誕生させ、一緒に頑張る」と述べあいさつした。

 

上田文雄札幌市長は「憲法が絶体絶命の状態にある。平和憲法が空前の灯火。憲法を守るため一層の運動を強化してほしい。集団的自衛権に関して高校生が、『戦争はいつどうやって終わるのか』との問いに。大人は最終的には平和条約をつくって話し合いなどで終わると回答した。高校生は『話し合いで終わるなら最初から話し合いで決めればいい。私たちの世代が戦争に行くことになる。そんなことを勝手に決められては困る』と非常にわかりやすい考えを聞いた。安倍首相は、過去の反省を踏まえてできた平和憲法の担保を外し、戦争をしないという仕組みを壊そうとしている。戦争の勝ち負けは誰も決められない。そんな戦争をやめると決めたのが憲法。一内閣の意志でそれを変えてはならない」と強調した。

最後に、「12年間お世話になった。4月には新しい市長が生まれる。みなさんの意志でしっかり選んでほしい。この間の支援・ご理解、エネルギーをいただいたことに感謝する」と述べた。

 

 

 

 

 

秋元克広札幌市長候補予定者は「上田市政が12年間行ってきた、市民自治・人にやさしい市政を次につなげ、明るい札幌市を引き続きつくっていきたい。4月の統一選は負けられない。札幌市・北海道をどう元気にするかを考え、子どもたちに明るい未来をつくるため頑張りたい。これまで以上の支援をお願いしたい」と呼びかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木宗男新党大地代表は「昨年12月の衆議院選挙では新しい流れをつくれた。4月の統一選にむけて、民主党と一緒に頑張る」と述べあいさつした。

 

そのほか、荒井聰衆議院議員、徳永エリ参議院議員、小川勝也参議院議員、鈴木貴子衆議院議員、鈴木宗男新党大地代表らが、あいさつした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月の自治体統一選挙に、道議会議員・札幌市議会議員で立候補予定者が紹介され、各候補者の必勝を誓った。

 

 

山上連合北海道会長代行

 

最後に、山上連合北海道会長代行が「今年の当面する、賃金引き上げを掲げてたたかう春闘、統一選での道政奪還・多くの推薦候補の必勝にむけて結束してたたかい抜こう」と述べ乾杯を行った。