北海学園大学との連携講座「経済学部特別講義・社会科学特別講義『地方自治体の仕事と労働組合』」を開催【3回目・4回目】

掲載日:2017.05.10

北海学園大学との連携講座は、学生に地方自治と公共サービスの現状とその意義をアピールし、地方自治体や公共サービスで働くことの意味・意義について考えてもらうとともに、労働組合の積極的な役割を認識してもらうことを目的に実施し、今年で3年目を迎えます。

4月21日に行われた3回目及び4月28日に行われた4回目の講義は、講師に夕張市議会の厚谷議長を迎え、「夕張市の財政破綻が問いかけたもの~そして、あらたなまちづくり~」とのタイトルで、財政破綻当時の状況と組合が果たした役割、そして現在の地域再生への取り組みについてご講演頂きました。

厚谷議長はかつての夕張について、「夕張は炭鉱で栄えた町。炭鉱での労働は辛く、危険なため、労働環境や賃金・労働条件を守るため、会社と組合による交渉が重要だった。」と、労働組合の役割を交えつつ、夕張の歴史について触れました。「破綻は炭鉱の事故で多数の死者を出してしまったのが原因。出炭目標を達成するために、安全対策を怠ったために痛ましい事故が起こってしまったが、これにより、夕張市は炭鉱労働者の雇用や住宅確保など、様々な対策を講じなければならなかった。」と、破綻前の状況について触れた上で、自らが市職労の委員長を務めていた破綻当時状況について「賃金が30%以上カットされるという提案は辛いものであったが、法の下での再建を進めるためには受け入れざるを得なかった。また、職員も309人から127人まで削減される計画により、『行政機構が維持できるのか』ということと『住民へのサービスがどうなってしまうのか』職員の間に不安が広がった。」と述べました。また、現在の夕張について「非常に広域な行政面積の効率化のため、民間の新築アパートへの移住など進めている。また、炭素メタンガスの採掘など新しい産業の振興と、炭鉱という歴史的財産の活用などを考えている。」と、これからの夕張の展望についても触れました。

学生からは「人口減少に対する対策はどのようなことを行い、夕張に住むメリットをアピールしているのか」「辛い財政再建計画を進め、国の夕張に対する扱いに変化はあったのか」「厳しい環境の中で、職員は病気になったりしていないのか」などの質問が出され、厚谷議長は「現在は国から一定の財政支援も付与されるようになり、保育料の無償化など、自然の中で一定の教育、医療をセットしてサービス提供できるようになった。公営住宅の整備と低予算の民間住宅を用意し、好評を得ている。体調を崩している職員もいるが、それを言わず、隠そうとしてしまう。これからも安定して公共サービスを提供するためにも、職員の健康は重要であり、組合とも連携しながら、対策していきたい。」と回答しました。

北海学園大学との連携講座「経済学部特別講義・社会科学特別講義『地方自治体の仕事と労働組合』」を開催【3回目・4回目】