食害を防ぐためにバイオマスシェルターで囲み=食・みどり・水を守る道民の会第8回「植樹祭」

掲載日:2013.10.21

10月19日、食・みどり・水を守る道民の会(連合北海道 道民運動局)主催の第8回「植樹祭」が支笏湖周辺(苫小牧市丸山地区)で実施された。

天候にも恵まれ晴天の中、連合北海道加盟の各労組から47人が出席し、2004年の台風18号による風倒木被害地の復旧と森林とのふれ合い活動として、主催者の指導のもとトドマツ・ミズナラ・ヤチダモの植樹を行った。

この植樹の結果は早くても100年後に判明する予定だが、その間の維持管理作業(間伐・間引きなど)は森林労連が担うことになる。

主催者によると、今回植樹した支笏湖周辺地区は樽前山の軽石が層になって堆積しており保水力がかなりあるため、植物は広域に根を張らずとも大きく成長する。そのため風倒木しやすい環境でもあり、100年後の生存率は低いかもしれない。森林管理署がトドマツを植えた区画では、自然に育ったシラカンバが、植樹されたトドマツを駆逐しながら森林再生している状態が説明された。

枯れてしまった植樹

植樹後のミズナラ苗木をバイオマスプラスチック製ツリーシェルターで囲んだ。

2012年第7回植樹祭で植えたミズナラは、ネズミ・シカ・ウサギの「食害」に遭い、壊滅。そのため今回は、バイオマスプラスチック製ツリーシェルター(円筒形、サトウキビ搾りかす主原料、単価600円)「ハイトシェルターS」で、植樹後のミズナラ苗木を1本ずつ囲った。植樹祭は来年も実施される予定。

 

【植樹場所 支笏湖周辺の国有林(丸山地区国有林)】

植樹  面積0.3ha  樹種 ヤチダモ、ミズナラ、トドマツ 500本

ヤチダモ:家具や装飾材、日常器具。赤れんが庁舎の旧長官室の腰壁板等。雪虫の産卵場所。他の樹木が苦手な湿地でも生育できる。寿命180年程度。

ミズナラ:北海道産が良質とされる日本特有のオーク。ドングリ。椎茸、舞茸の菌床原木。高級家具、建築材、洋酒樽(シングルモルト山崎ミズナラ。シーバスリーガルミズナラ スペシャルエディション等)、家具、建築(床、階段、ドア、壁板等々)。寿命が長く、推定樹齢1000年近いものも各地に自生している。

トドマツ:耐陰性が高い。明るすぎるところは好まない。建材、パルプやチップの原料。寿命120年程度。

シラカンバ:高原の白い貴公子。材質が柔軟であるため利用価値は低い。家具材。樹皮は着火剤。樹液は甘味料キシリトールの原料。寿命は短く80年程度。明るい場所を好み、成長が早く、森林などが破壊された後にいち早く成長する先駆植物。大きく成長したものは中心部が腐朽していることが多く、風などによって倒伏しやすい。