戦争で犠牲になるのは、弱い立場の市民。あきらめず声をあげよう=3.20さっぽろピースウォーク

掲載日:2013.03.21

3月20日(水)、札幌市・大通西3丁目西側で「3.20さっぽろピースウォーク」が開かれた。

2003年3月20日、米軍が首都バグダッドを空爆し、イラク戦争は始まった。今年で10年目を迎える。その節目に、今一度イラク戦争はなんだったのかを問い直す意味を込めて「3.20さっぽろピースウォーク」が開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

はじめに、中村・北海道平和運動フォーラム代表が、「イラクへの先制攻撃の建前の『大量破壊兵器』は存在しなかった。アメリカ軍は侵略軍であり、略奪と殺戮の限りを尽くした。この事実を強く印象づける映像も公表された。日本のマスコミは無視していたが、世界的には大きな影響があった。劣化ウラン弾の被害はまだ続いている。高遠菜穂子さんがイラクに入った行動が批判され『自己責任』論が大きく流行った。アメリカの尻馬に乗ってイラク戦争に協力した日本政府は嘘で戦争を始めた責任について何も語らず説明責任を果たしていない。政府に同調していたマスコミも反省していない。イラクの社会基盤が破壊され、イラク住民も米軍兵士も傭兵派遣会社の社員もたくさん死んだ。生き残った者もPTSD等の症状で苦しんでいる。バラク・オバマ米大統領はもう国外に軍隊を派遣しない方針。同盟国には『自力でガンバレ』と声援するだけになる。安倍政権ではそんななかで集団的自衛権・国防軍の話が出ている。戦争で犠牲になるのは、弱い立場の市民。もうアメリカの言いなりになるという流れをあきらめずに変えよう」と呼びかけた。

 

【中村・道フォーラム代表】

 

その後、ほっかいどうピースネット・橋本さんが「2004年に英軍兵士だった19歳の息子をイラク戦争で亡くし、イラク侵攻を決めたブレア元首相の責任を問う裁判を提起したローズ・ジェントルさんを招き、3月23日に札幌エルプラザで、『イラク戦争10年』キャンペーンin札幌『今、問うイラク戦争の10年と日本』と題し、イラク戦争10年を検証すめ。日本の進むべき道を考えてみよう」と訴えた。

 

 

 

 

【ほっかいどうピースネット・橋本さん】

安保破棄北海道実行委員会からのアピールでは「TPP、憲法改悪、国防軍創設、海外派兵へと危険な道を進もうとしている。二度と戦争しない国にするためにこの1年が勝負。この運動が驚異となる。最後まであきらめず頑張ろう」と述べた。

その後、ピースウォーク(大通西3丁目->市役所前->南3条通を西->駅前通り->大通公園)が実施され、市民に戦争反対の声を挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【デモ行進のようす】