憲法は国民支配の道具ではない=連合北海道「第3回憲法問題学習会」
掲載日:2016.08.29
8月26日、札幌市・ホテルポールスター札幌で連合北海道「第3回憲法問題学習会」が開かれ、120人が参加した。
「自民党憲法草案と憲法改正」と題して、横路孝弘衆議院議員が講演した。
横路衆議は「世論調査で、憲法改正に賛成という人の7割が憲法を読んだことがない、目を通したことがある人の8割が反対との結果がある」と述べた。また「いま生活をしていて、憲法を変えたいと感じた人はいないだろう。それだけ憲法は生活に定着している。戦後71年間、憲法のもとで海外の国際紛争や戦争しないことを守ってきた。憲法9条の役割は大きい」と強調した。
さらに、憲法ができた経緯を説明しながら「自民憲法草案」を解説した。
自民党憲法草案について「『国家があっての国民』という考え方でつくられており、それが如実に表れている」としたうえで、「国民主権・基本的人権の尊重は憲法のすべての核となっている。民主主義の基本は多数決だが、多数決でできた法律でも人権、平和を侵害してはいけないとチェックするものが憲法だ」と述べた。
最後に「憲法は権力を縛るものであり、権力者が守るものだが、総理大臣が守らないのは許されない。憲法は国民支配の道具ではない」として「自民党の改正草案がいかに危険なものであるかを学習し、拡げてほしい」と締めくくった。