【メーデー100周年】 第91回メーデー

掲載日:2020.05.01

5月1日は労働者の祭典、メーデーです。1920年、日本で第1回メーデーが開かれ、今年100周年を迎えました。新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止の観点から、式典・パレードは中止となりましたが、歴史に学び今後も安心して働き続けるため、団結を深める日としましょう。

北海道労働資料センター(札幌市)にはメーデーの貴重な資料が保管されている

メーデーは1886年5月1日、アメリカの労働組合が1日8時間労働を求めたゼネラル・ストライキが契機となりました。これを記念して1890年に第1回国際メーデーが開かれました。

日本においては1920年、第1回メーデーが東京・上野公園で開かれ、1万人の労働者が結集しました。その後は治安維持法によって弾圧を受けながら開かれ続けてきました。しかし1936年、2.26事件を契機にメーデーは禁止。第2次世界大戦終結まで中断されることになりましたが、小樽市などでは非合法のデモが行われ、また、メーデーという名称を使わずに労働者が結集し続けていました。

終戦翌年の1946年にメーデーは再開され、人民広場(現在の皇居前)に全国から50万人の労働者が結集したと言われています。

全道労協が主催した1951年のメーデー情報

全国的には休日に合わせてメーデーが開催されることも増えましたが、北海道においては2018年まで5月1日開催を継続してきました。しかし、2019年は天皇の即位に係る日程から、4月27日に開催されました。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響から、式典とパレードが中止されることとなりました。

現在は労働基準法で規定されている1日8時間労働も、労働者の要求とたたかいによって実現されました。日ごろ当たり前のように感じる賃金水準や休暇制度、男女平等など、100年におよぶ労働運動の歴史で培われたものです。安心して働き、生活し続けられる社会を実現するため、私たちもがんばりましょう。

 

 

 

 

連合は、メーデーに向けたメッセージ動画をホームページで公開しています。

https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/kizuna/mayday/