『戦争をさせない北海道講演会』 -平和に生きる権利は国境を超える-

掲載日:2023.11.07

 イスラエルとイスラム組織ハマスとの軍事衝突は、1万人を超える人々の命が奪われる深刻な事態を引き起こしています。

この間、パレスチナへの支援活動を続けてきた清末愛砂さん(室蘭工業大学大学院教授)と猫塚義夫さん(北海道パレスチナ医療奉仕団団長)が、イスラエルによるガザ空爆を受けて「平和と生きる権利は国境を超える-パレスチナとアフガニスタンにかかわって-」を緊急出版しました。この緊急出版を機に、戦争をさせない北海道委員会では下記のとおり講演会を開催することとなりました。イスラエルやパレスチナ情勢の理解を深めるとともに、日本の平和的生存権の意義や使命を改めて確認しあいたいと思いますので、各単産・地域からの積極的な参加をお願いします。

 

■パレスチナ問題の背景

1948年、ユダヤ人国家を標榜するイスラエルが建国し、その過程や建国直後の戦争によって多くのパレスチナ人が追放・虐殺されました。70万以上ともいわれるパレスチナ人が居住地を追われ、ヨルダン川西岸地区やガザ地区、近隣諸国に逃れました。1967年、イスラエルはヨルダン川西岸地区と東エルサレム、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原を軍事占領下に置きました。1994年にはオスロ合意に基づき、ヨルダン川西岸地区やガザ地区はパレスチナ自治区になりましたが、自治区の多くは依然としてイスラエル軍の占領下にあり、自治政府の腐敗や非効率性がパレスチナ経済の発展を阻害しています。一向に変わらない状況への強い不満を背景に、武装組織によるイスラエルへの攻撃、それらに対するイスラエルの激しい報復措置が続けられています。