原発を止めて廃棄物も止める!=4.26チェルノブイリデー市民集会

掲載日:2017.04.27

4月26日、大通公園西6丁目広場にて、「31年目の4.26チェルノブイリデー市民集会ーいらない原発!変えようエネルギー政策ー泊原発再稼働反対!繰り返さない!チェルノブイリ、福島」が開かれた。
1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故から、この日で31年が経ちましたが、事故が起きた周辺は、周囲30キロにわたって人の住めないところになり、今も深刻な放射能汚染が続いている。そのような中で、チェルノブイリ事故が示した警告を風化させてはならないと、毎年4月26日に市民集会を開催し訴えてきたが、2011年3月11日に、東京電力福島第一原子力発電所において、チェルノブイリをこえる大事故が起きた。
もう原発はいらない、エネルギー政策を変えよう、チェルノブイリやフクシマの事故を二度と繰り返さないためにも、脱原発の運動をすすめるために、市民約200人が集会に参加した。

主催者あいさつでは、山﨑・生活クラブ生協理事長から、「本日、今村復興大臣が辞任した。自主避難は自己責任、さらに震災の被害が東北で良かったと発言。やめてもらって当然だ。福島からは6年経ったが、復興はまだまだ先で、廃炉に向けても進んでいない状態。それは、チェルノブイリも同じだ。100年間放射能を覆うためのシェルターを作ったが、ここも廃炉に向かっているわけではない。ドイツは福島があってから脱原発を決め、台湾は今年に入ってから脱原発を決めた。世界は原発を作らない流れになってきているが、その流れに気がつかないのは日本政府だけだ。さようなら原発1000万人アクション北海道は、「泊原発再稼働容認しないように」「大間原発建設中止を要請するように」、2013年にはじめた「脱原発全道100万人署名」を73万人分、北海道に提出している。これからも、福島をしっかり見ていかなければならないし、幌延でどんなことになっているかを把握して、泊原発の再稼働を止める力にしていきたい」と述べた。

泊原発状況報告では、佐藤・岩内原発問題研究所代表から、「泊原発の規制委員会の審査状況は、北電の提出する書類があまりにもずさんで審査資料になっておらず、規制委員会は、防潮堤の沈下や防波堤が津波で流される可能性を指摘、活断層の疑問も出されている。北海道は非常に危ない状況にある。みなさんと共通認識としながらなんとしても止めていこう」と訴えた。

福島の現状報告では、宍戸・こだまプロジェクト代表から、今村元復興大臣について触れ「2度の舌禍ではなく3度だ。自主避難者の住宅支援に対して、故郷を捨てるのは簡単だと今村大臣は言った。簡単ならこんなに苦しんでいない。私の生まれ育った富岡町が、居住制限区域まで避難指示が解除になりました。でも、本当に安全なんですか、帰っていいのですか、そこに本当に暮らしていいのですか、誰が責任を取ってくれるのでしょうか、原発事故はまだ終わっていないじゃないですか。何が正しいのかまったくわからない中で、避難指示が解除された。これからも一緒に声を上げ続けてください。この原発事故で、一人でも悲しむ人を減らしていけるように、これからも協力お願いします」と宍戸代表は述べた。

幌延問題報告では、東・核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会代表委員から、「幌延の問題が始まってから33年になる。深地層研究所になってから17年目。深地層研究所に移るときに三者協定(幌延町・北海道・核燃サイクル機構)で、核を持ちこまない、研究は20年間程度、研究が終わったら施設は壊して埋め戻すという内容の協定を結んだ。協議会として「研究期間20年が守られなければまさになし崩し的に最終処分場になる」と訴え、道に最終年度を示すように言っているが未だに回答がない。なし崩し的にされるということを止めなければならない。原子力発電所が動き続けている限り、廃棄物が増えていく。原発を止めて廃棄物も止める。全道・全国各地からそういう声を届けてほしい」と訴えた。

最後に、アピール文を読み上げ、「原発はいらない!エネルギー政策を変えよう!そして、チェルノブイリ・福島を繰り返さない」ことを全体で確認した。
集会後には、北海道電力本社ビルまでを「原発反対!再稼働反対!福島原発事故を繰り返すな!自然エネルギーに変えよう!」と、シュプレヒコールなどで訴えながらデモパレードをおこなった。

 

原発を止めて廃棄物も止める!=4.26チェルノブイリデー市民集会

原発を止めて廃棄物も止める!=4.26チェルノブイリデー市民集会